扇風機の快適な風を常に感じる空調服
空調服といえば、夏場の厳しい暑さを凌ぐために必要なアイテムとして定着化の様相を見せています。急速に進む温暖化や異常気象などの脅威から現場で勤務する人を守ってくれるとして期待が高まっているのです。夏場の暑さも扇風機がもたらす冷涼感があれば、回避することは可能です。
空調服が支持されるのも、着用することで、扇風機の快適性を感じることができるからです。詳細について見てみましょう。
作業服が生まれる背景
空調服への関心が高まっているのは、それだけ多くの人にとっての利便性や快適性が期待できるからといえるのではないでしょうか。そもそも空調服が生まれる背景には、日本の気象条件が厳しさを増している点が挙げられます。
温暖化や異常気象などの話題が度々のように取り上げられていることについては、多くの人が理解していることでしょう。「参照 - ファン付き作業服 - ユニフォームタウン」
現に夏場の最高気温を見ても、35度を超える日が連日のように続くなど従前とは比べることができないほどの猛暑に見舞われています。場所によっては40度に迫ることもあり、生命に危険をもたらすともいわれるほどです。
そして、ただでさえ暑い中、作業をしなければならない人も大勢います。建設現場や工事現場、工場などでの勤務をする人にとっては、いかに少しでも暑さを凌ぐことができるかがカギを握ることになります。もはや、夏場の厳しい暑さへの対策については、従業員一人一人に任せておけば良いというレベル感のものではなくなってきており、従業員を抱える経営者やマネージャーにとっての必須事項となったといえるのではないでしょうか。
こまめな水分補給や定期的に休憩を取るなどといったことだけでは決して十分とはいえません。容赦なく襲いかかってくる暑さを乗り切る方法として、空調服と呼ばれる作業服が脚光を浴びることになりました。建設現場や工事現場、工場などで勤務することになる、作業員の命を守ってくれる服と言っても過言ではありません。
大手建設会社も採用
「現場で作業するスタッフの命を守りたい」という思いを持つのは、経営者やマネージャーとして当たり前のことではないでしょうか。炎天の下での勤務を余儀なくされる作業員にとっては、少しでも暑さを回避したいと思うものです。
そんな中、空調服をユニフォームとして採用する企業が増加の一途をたどっています。「そんなに涼しいの?」と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、その効果の大きさにはついては、数字として証明されているのです。サーモグラフィーと呼ばれる機器での実験結果を見れば、一目瞭然といえるでしょう。
一般的な作業服を着用して作業を行うスタッフと空調服を着用している人との差は歴然です。科学的根拠を持っていることも空調服が支持される理由となっています。このような実証実験の結果もあり、大手建設会社でも、正式に空調服の採用を決めるというようなケースも続出しており、空調服に対する期待感が増していることを証明しています。
大林組といえば、日本が誇る大手建設会社として有名です。株式も上場しており、日本国内のみならず海外でも多くの工事や建築物を手掛けることでも知られます。その大林組では、積極的に空調服の着用を推奨しており、購入にかかる費用の一部負担をするなどの取り組みを見せています。
大林組以外にも、続々と空調服の採用に向けての動きが活発化するなど、業界を巻き込んでの動きが見られるようになってきました。
熱中症対策にもなる
空調服が涼しいのは、いってみれば、扇風機にずっとあたっている感覚を味わうことができるからです。夏場でも涼をもたらしてくれるのが扇風機であり、あちらこちらの現場で活躍を見せています。扇風機を作業服に取り付けるという発想は極めて斬新な取り組みといえるのではないでしょうか。
このような画期的なアイデアを取り入れることでできたのが空調服です。従前から建設現場や工事現場、工場などには扇風機が備え付けられていましたが、その効果については、限定的と言わざるを得ませんでした。
エアコンとは異なり、一部にしか冷涼感をもたらすことができないという面は否めません。徐々に夏場の暑さが厳しくなる中、抜本的な暑さ対策が求められていたのも事実といえるでしょう。いくら夏場の厳しい暑さの中でも、扇風機の風を常に感じることができれば、快適な職場環境に近づくことが期待できます。
十分に涼しさを感じることができないとしても、熱中症にかかるリスクを回避することは可能です。
空調服がここまでの支持を集めているのは、熱中症対策という側面を持っていることも理由の一つといえます。熱中症対策の必要性は、もはや、業界全体の共通認識といっても言い過ぎではありません。特に、現場に高齢の作業員がいる場合には、十分に注意する必要があります。
長袖着用でも効果を発揮
空調服を取り入れたことで、現場の効率性が一気に高まったという喜びの声も寄せられています。空調服導入以前には、熱中症対策としてこまめな水分補給や休憩を取ることを徹底していたため、どうしても作業が中断してしまうという事態を余儀なくされました。
しかしながら、空調服を着用することで、水分補給や休憩の頻度が下がったため、現場の進捗状況が改善したなどという好事例も多く見られます。また、建設現場や工事現場、工場などでの勤務では、夏場であっても、長袖の着用を余儀なくされることも往々にしてあるものです。
危険回避が主な理由ですが、そのような作業員にとっては極めて過酷な状況と言わざるを得ません。そんな現場の救世主として期待されるのが空調服です。
ファッション性やデザイン性も!
夏場の厳しい暑さの回避に向けては、扇風機が大きく活躍することは容易に理解できます。そんな快適な扇風機をより身近に感じることができるのが空調服です。空調服については、バッテリーの重さなどが課題となってきましたが、最近の品質向上に向けての取り組みもあり、徐々に軽くなってきています。
また、費用についても、1着あたり2万円ほどしてしまうという高価格がネックとなっていましたが、大量生産などが可能となり、気軽に手が届く範囲にまで値段が下がっているのも最近の動きです。
加えて、オシャレや見た目を意識した空調服が好まれるようになってきており、ファッション性やデザイン性にもこだわりを見せるラインナップが登場しています。