空調服の作り方はそれほど難しくはない
空調服のカテゴリーから作業服を選ぶと、選択肢が狭まってしまうので、不満に感じる方もいるでしょう。しかし、空調服が必要な環境にいる方は、その中から選ばなければいけません。もしも、それが嫌ならば、空調服を自分で作ってしまうことを考えた方が良いです。
自作なら、お気に入りの作業服を空調服へとアップグレードすることもできます。
空調服を自作しよう
空調服を自作するときに必要なのは、作業服とファンとバッテリーだけです。しっかりとそれらを選定した上で作れば、既製品よりも、ずっと満足できる空調服を手に入れられます。一回作ってコツを掴んでしまえば、何着も簡単に自作できるようになるので、まずは一着目にチャレンジしてみましょう。
最初の一着なら購入がおすすめ
もし、これまで一度も空調服を使ったことがないのなら、いきなり自作するのはあまりおすすめできません。その理由は、自作した空調服が本当に効果的なのか、比較する対象がないからです。作り方はそれほど難しくはないので、手先が器用な方なら、空調服を持っていない方でも自作はできるでしょう。
しかし、出来上がった空調服が、市販品に比べて勝るのか劣るのか分からなければ、使い続けるには不安が残ります。
そのため、最初の一着は自作をするのではなく、比較対象として、既製品を購入した方が良いでしょう。
一着購入すれば、空調服の仕組みも分かるので、自作するときの参考にもできます。
なお、五千円を切るような値段の空調服も販売されていますが、できる限り評判の良いものを選ぶようにしましょう。比較対象や参考にするのですから、出来が悪いものを選んでしまうと、自作品の仕上がりにも悪影響を及ぼしてしまいます。
現在では、空調服のレビューが載っているショッピングサイトもあるため、そちらの意見に目を通して評判の良いものを選定しましょう。
作業服を用意しよう
空調服を作りたいのなら、取り付けるための作業服が必要になります。もちろん、生地を購入して、ミシンや手を使って縫うのも良いですが、かなりの手間や時間がかかるので、完成品の購入を推奨します。それでも、作業服自体を作りたいと考えるなら、裁縫のやり方が載っている書籍やサイトを活用して勉強をしましょう。
そして、まずは小物の作成をして裁縫の練習をした方が良いです。作業服の構造はかなり複雑なので、初心者の方がいきなり作ってしまうと、失敗してしまう確立が高いからです。作業服を購入することを考えるなら、まずはすでに持っているものが、空調服に利用できないか調べてみましょう。
自作に失敗してしまうと、作業服として役に立たなくなる可能性が高いため、すでに使わなくなった昔のものを活用するのもおすすめです。ただし、作業服がぴったりのサイズの場合は、空調服に向かないかもしれません。空調服には空気の通り道が必要なので、ピッタリの作業服だと、十分な効果を得るのは難しいです。
もしも、空調服を利用するために、作業服を購入するなら、若干大きめのサイズのものを選ぶようにしましょう。
空調服用のファンを用意しよう
作業服を手に入れたのなら、次はそれに取り付けるファンを購入しましょう。ファンはPC用などが安く購入できますが、そちらは四角のものが多いので、やめておいた方が良いです。それに、パソコンに固定して使うPC用ファンは、羽の部分に簡単に触れられる構造の製品も多いので、そのままで使うのは難しいでしょう。
やはり、余計な心配をせずに使いたいと考えるなら、空調服用に販売されているファンの購入を強く推奨します。そちらなら、専用のバッテリーも簡単に手に入るため、自作の難易度をぐっと下げることができます。なお、空調服用のファンを購入するのなら、しっかりとしたメーカーから購入しましょう。
自作の大きなメリットとして、壊れてしまったときにすぐに代わりのものに交換できることがあります。しかし、おかしなメーカーからファンを購入すると、数ヶ月後には同じものだけではなく、同じ規格のものさえ販売されていない可能性があります。
そのときに、他のメーカーのファンを買って、取り付けようとすると、合わずに作業着自体も交換する事態にもなりかねません。それでは、余分な費用がかかってしまうので、空調服を安く手に入れられるという自作のメリットまでも霞んでしまいます。
空調服を参考にして作ろう
作業着にファンを取り付けるのなら、まずは所有している空調服の構造を観察しましょう。取り付ける位置やバッテリーの配線の方法など、役に立つポイントはいくつもあるので、細かいところまでじっくり調べることが大切です。
余計な工夫をしてしまうと、それが仇となって、空調服の性能を落としてしまう可能性もあるので、初めて作るときはそのままマネしてしまうことをおすすめします。頭の中で構造がきちんと理解できたのなら、早速自作に取り掛かりましょう。
切って縫って取り付けるだけ
空調服の作り方はとても簡単で、ファンの大きさに合わせて布地を切り、しっかりと取れないように縫い付けるだけで終わります。ただし、柔らかい布に、そのままファンを取り付けるのは難しいので、土台となる部分が必要となります。
そのリング状の土台は購入することもできますし、自作してしまうこともできるので、手間を考えて好きな方を選ぶと良いでしょう。リング状の土台は所有している空調服を調べてみれば、どのようなものかすぐに知ることができます。
なお、ファンを動かすには、電力を供給するバッテリーが必要となります。そのバッテリーをぶら下げておくわけにはいかないため、収納用のポケットを作業服の内側に作るようにしましょう。配線の長さは気をつけなければいけませんが、布を縫い付けるだけなので、ファンを取り付けることができた方にはとても簡単な作業です。
ただし、用意したバッテリーにピッタリのポケットを作ってしまうと、他のものに交換したときに収納できなくなってしまうため、ある程度は余裕を持って作りましょう。
完成したらやるべきこと
空調服が無事に完成したのなら、まずは動作チェックを行いましょう。何かしらのトラブルがあるといけないので、まずは着用せずに行うことをおすすめします。着ない状態での動作チェックが終わったら、次は実際に着用してみて、空調服の効果を確かめましょう。
そのとき、所有している空調服と、自作のものを比較すれば、成功したかどうかがハッキリわかります。後は、実際の仕事の現場で利用をして、実用に耐えられるか最終確認を行いましょう。